2009.12.09 水.
pm 22:15
ごあいさつ

【はじめに】

前略、最期の時には、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」で送ってください
もしも、もしも、私の最期に集まってくださる人々がいらしたら
その時は、ビル・エヴァンスの「アローン」を聴いていただいてください

平成の世に迎えた成人
平成の世に出た社会
平成の世を走り抜けた二十余年
そして迎えた四十歳
先人曰く「不惑の年」に惑った四十男の独り言
しばしお時間頂戴いたします

初めは服屋でした
大変な泡沫経済に泡沫若者でした
きれいな服をたくさん手に入れました
きれいな女(ひと)にも出会えました
きれいな服と華やかな毎日に有頂天でした

とても

次はかばん屋でした
大変な泡沫経済が終わっていました
生意気にも輸入品を世の中で育てあげる仕事をしました
このときもきれいな女(ひと)に囲まれていました
このときも有頂天でした
さらに、ひどい若者でした

三十路を前に少し惑いました
大人の仲間入りをする時の自分の姿が想像出来ず

生き様に惑った挙句、酒場に飛び込みました
酒、音楽、タバコ、止まり木、好きなものがすべて詰まっていたから
ゼロから再出発しました

すべてを失くして

酒場は刺激的でした
自身のちっぽけさが身にしみました
世の中のことを何も知らない自分に気づきました
夜の顔に会うことが出来たら朝の顔にも会いたくなりました

その朝の顔も刺激的でした
安息の場所から世に出る朝の顔
安息の場所に帰る前の顔
すべてが人の顔です

新たな止まり木に留まりました

新たな酒、音楽、葉巻、器、モノに出会えました
もちろん人も

きれいな女(ひと)にも

もっと、もっと刺激的でした

世界の人の顔が見えました
世界の顔を見にいきました
新たな創造が生まれました
素晴らしいウツワが出来ました
そこの番頭をしました
服とか酒とか音楽とかモノに拘らず
集まる人の顔が見えました

幸せでした

でも、また何故か惑いました

そして、四十歳を過ぎた今も惑っています
残り十年のために

世に出でてこれまで、何万という人々に出会うことが出来ました
とても幸せなことです
何万回もの、その場面すべてに音楽が流れています
その音楽は様々です
残念ながら、今、音楽は流れません
著されるのは言葉だけです
音楽は想像してください
言葉も音楽も人それぞれです

それぞれの人が、それぞれに生きているこの世界
すべてが素晴らしきものでありますように
私がこの素晴らしき世界で何万回も言った「ありがとうございます」
その「ありがとう」が何かのカタチで伝われば幸いです

この電子日記のはじめに
草々

平成二十一年師走の善き日に
栗岩稔

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